新卒の看護師の中には、自身で物件を借りずに病院が管理する寮での生活を選択する人も多くいる。寮生活を選択するに当たって、注意しなくてはいけないのが築年数と設備の確認だ。建物は、築年数の経過と共に設備などの老朽化が起きるケースも少なくない。不具合が起きた時の修理や交換は管理する病院側が行うため、費用などについての影響はないとはいえ、故障が原因で生活に支障が出ることもある。老朽化に伴う大規模なリフォーム工事が行われる場合、その期間は一時的に別の場所での生活を強いられることもあるので注意が必要だ。病院の寮を利用する時は、築年数を調べておかなくてはいけない。建物内の設備も大事なポイントの一つだ。これは前述した築年数にも影響する点で、数十年前に建てられている物件の中には、個別にトイレや浴室が用意されていない共同タイプの所もある。トイレやお風呂を他人とシェアすることに抵抗を感じる人は、設備のチェックも忘れてはいけない。共同生活の場である以上、門限やゴミの捨て方など決められたルールに従うことが基本だ。特に門限は厳しく管理されていて、違反した時にペナルティが課せられることも珍しくない。寮生活では休日のプライベートの外出時でも常に時間を気にする必要がある。病院によっては入寮から何年までと期限が設けられているケースも多く、その場合は期限と共に退去しなくていけない。住む場所が見つからずに路頭に迷うことのないように、事前に調べて準備しておくことが大切だ。