一般企業の中には独身寮などが用意されているケースもあるが、病院も同様に看護師専用の寮を用意しているところがある。学生寮であるなら寮の様子や生活様式などオープンにされていることが多いが、社会人の寮はあまり内部の様子を知ることはない。それゆえに入居を考えている看護師の中には不安を感じる人もいる。一般的に看護師の寮は病院の近くにあることが多く、天候が悪い雨の日や真夏の暑い日、真冬の寒さが厳しい季節などは通勤時間が短いことにメリットを感じる看護師は多い。家賃も周辺の相場よりも安く済むことがほとんどで、個人的にアパートやマンションを借りる時にかかる敷金や礼金、仲介料などを取られることはない。しかし光熱費は自己負担のこともあるので確認は必要だ。職場が近く仕事仲間と暮らす寮は仕事とプライベートを明確にわけることは難しい。特に上司がプライベート空間の近くにいるだけで気が休まらないという人は多い。しかし金銭的な負担を抑え、その分を貯蓄にまわすことが出来るということは大きなメリットである。夜勤などで不規則な生活を送る場合は、周囲に住む人たちへ生活音が響かないように配慮をしなければならない。掃除や洗濯などの時間も限られてしまいストレスになる人もいるが、寮は同じ環境下で働いているため理解度は高い。この他にも職場が近く人手不足になった場合は声がかかりやすいなど、デメリットを感じやすい。しかし難しい時にはきちんと断る勇気を持つことで解消することが可能だ。